2019年4月に引っ越しで1,800 kmほど移動しまして、
ムスメ(3歳11か月)は保育園を転園しました。

もうすぐ4歳ともなるといろいろわかりますので、引っ越し前から
今の保育園を辞めること、新しい保育園に行くことを伝えていました。
本人は「なんでじぶんだけ保育園辞めないといけないの?どうしてほかのお友達は保育園変わらなくていいの?」と納得はしていませんでしたが、「新しい保育園行くんでしょ」と、理解はしていました。

転園のことはずっと心配していましたが、
「子どもはこだわりないから大丈夫」
「子どもよりも大人のほうが慣れるのはよっぽど大変」
と周りから言われ続けたし、大丈夫なのかも、と思っていた部分もありました。

結論は、たぶんその子次第。


転居先はとても田舎なので、保育園の選択肢はひとつしかありません。
なので事前に見学などをすることもなく、入園が決定。
見事なまでに今までの保育園とは異なる雰囲気の園でした。

人見知りで、人ごみやにぎやかな場所(お祭りとか)が苦手なムスメは
新しい保育園での園児たちによる超絶大歓迎ムードに慄き、
初日こそ緊張の面持ちで泣かずに登園したものの、次の日からは「行きたくない」と大号泣。

園児数が少ない保育園で、縦割り保育という形式はとっていないものの、
自由に遊ぶ時間やごはんの時間、寝る時間が上の学年の子と一緒なので、
新参者のムスメのお世話をしようとしに来てくれることを、とても負担に感じていたようです。

朝の登園時、保育園が近づくにつれてどんどん歩みが遅くなり、縮こまっていくムスメ。
保育園でなんどバイバイしても、泣きながらはだしで追いかけてくる。

正直、私の心が折れそうでした。
しかしまあ、慣れるしかない、と冷静に考える自分もいて、
まずは3か月、できるだけムスメをサポートしようと決めました。

毎朝「家に帰ったらストライダーして遊ぼうね」と楽しみになるような約束をしたり、
お引越しを題材にした絵本を読んでみたり。
前の保育園の話題を避けたりせず、ムスメが話したいことを話せるように心がけたつもりです。


するとどうでしょう、ゴールデンウィークに入る直前、
ある日突然、笑顔でバイバイして自分の部屋に駆けて行きました。
先生たちも私もびっくり。

それ以降は以前のようにニコニコ笑顔で保育園に行っています。
3か月がんばろうと思っていたら、3週間で乗り越えたムスメ。
改めて子どもの適応力ってすごいなあ!と思いました。
この3週間でムスメがなにを感じ、なにを考え、どのように気持ちを持って行ったのか。
私にはすべてがわかるはずもありませんが、これを「成長」っていうんだろうなあ。


新しい保育園の先生たちはいろいろと気にかけてくれて
「よくがんばってると思いますよー」と言ってくれたり、
朝号泣するムスメを置いていく私の気持ちを気遣ってか、
日中に笑顔で過ごしている様子を写真に撮ってノートに貼ってくれたり。
保育園の先生たちって本当にすごいなあ、と思います。

でも、子どもの適応力を信じる、そしてそれをサポートする、だけじゃなくて、
転園の際に新旧の保育園の間で、該当する園児について(親の同意のもとで)情報共有するシステムがあるといいなと思いました。
保育士さんたちがどういう客観的な基準で子どもたちを見ているのか知らないので、実現可能かどうかはまったくわからないんですが、それだけで親は安心感が増すと思うので。


転園したらムスメが成長した。私は感動した。
それは間違いないと思います。
でも、あんなにつらそうな顔は二度と見たくないので
もう、転園はしません!!!